2017/01/19

本:Mental Activation

BATの考案者のグリシャ・スチュワートがアンデシュ・ハルグレン氏にインタビューをしているのみて彼の本に興味を持ちました。

ハルグレン氏は、70年代にすでにポシティブ・トレーニングを唱えスウェーデン式の犬のトレーニングの父と呼んでもよいぐらいの存在です。

彼は、犬をより理解するために心理学も学び、真の意味で犬の心理学者とも呼ばれています。

グリシャが「Stress, Fear and Aggression in Dogs」もおすすめしていたので興味がありましたが、今回は「Mental Activation」にしてみました。

最近は、ココと新しいことをするのにもネタがつきてきたので、メンタルな刺激を与えるアクティビティのヒントがほしくって、主にココ用に買いました。



今のポシティブ・トレーナーの多くが彼の影響を受けていると感じる内容でした。なので、ちょっと古い印象も受けたんですが、今までバラバラにやっていたことを4つのカテゴリーにスウェーデン式に整理整頓してくれたという感じで、参照する本としてはよいとおもいました。

カテゴリーごとの例、それをより難しくするにはというリストが本の半分以上を占めていましたが、ほとんど、やらないだろうなぁというものが多かったです。

どれも例なので、後は、飼い主の想像力しだいのようです。難しすぎて出来ないと決め付けて考えさせていないこともあったので、自分で問題解決する機会を奪っていたかもしれません。

そういえば、ココってこんなことも出来ていたのに。

ボールをパイプから出す遊び。ココが自分でみつけた遊びです。



オオカミとの比較が多かったことがちょっと気になりましたが、オオカミ関係の人、スウェーデンの著者に多いので、スウェーデン的なのかもしれません。

「学ぶ」こととすでに学んだことを行う「パフォーマンス」とは異なるという点にもハッとさせられました。刺激がないって、慣れた職場でありがちですよね。トリックドッグのタイトル続けて新しいトリックにも挑戦したいと思います。

あと、「ノーズワーク」も独自のカテゴリーになっていました。鼻を使う遊びも、ノーズゲーム程度で簡単なところでとまっていたので、もう少しレベルアップしていきたいと思います。

今のマンネリな状態にはよい刺激になった本でした。

アンデシュ・ハルグレン氏の本、日本語訳がないのが残念です。英語訳のキンドル版もない・・・。

2 件のコメント:

  1. ぷにゅママン2017/01/20 0:41:00

    相変わらず勉強家ですね、もう感心する以外ありません(-_-;)
    ココちゃん、パイプから根気よくボールを出しましたね。その根気はどこから出てくるのでしょうか。
    ジェイクも同じようにできるのかしら?
    うちの場合、パイプの中のここら辺にある・・と思ったら、そこを噛みちぎります。根気よくパイプの端から出そうとはしないでしょう。
    自分で見つける遊び、それこそが遊びの原点なのかな。
    楽しければそれほどいいことはありませんね。

    今現在、まだたくさんのトレーナーが狼とイヌを混同していますね。
    どうしてでしょうか・・・
    現在この世にいるイヌと言われる動物は狼とはまるで違います。改良されそしてまた改良され今のイヌの姿になっていることは証明されているにも関わらず、それでも狼と同じでトップを作り生活すると言う人がたくさんいます。
    なのでそれを信じるトレーナーは「自分がトップになれ」などと飼い主に教えます。
    私はそれには賛成できませんが、それを続けていくトレーナーの多さは日本では計り知れません。
    トレーナーになった、じゃあもう勉強しなくていい、自分が習ったことをそのまま一生貫き通すその心理も理解できませんが・・・
    上を目指そうとか、新たに発見されたとかもっと有意義な方法とか習得したくないのでしょうかね。
    愚痴になってしまいましたっ(;´д`)トホホ

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  2. ジェイクは、すぐに人に助けを求めてくるタイプなので、ココみたいにがんばらないと思います。

    そうですね、職業じゃないから、気楽に、いろんなアイディアにオープンでいられるので楽しいですね。

    上下関係を利用する方法って効果があるし、人も理解しやすいんじゃないかなぁって思います。犬が生きるための手段すべてを飼い主が握っているから人のほうが権力が強いのは当たり前なのに、その上、上下関係を認めさせる必要があるのかって私も思います。

    日本でもアカデミックなバックグランドの人たちはだいぶ変わってきたんじゃないかなぁって思います。でも、日本の場合は、都会では犬を犬らしく飼う環境でなかったりするから、難しいですね。スウェーデンは、(周りの人に迷惑かけてはいけないとか)犬の飼育環境が日本と似たところもあるので、アメリカよりもっとスウェーデン式の方法を取り入れてもいいじゃないかなぁって思います。

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