犬オタクメモです。
犬のトレーニング法論争の焦点にもなる「呼び戻し」のトレーニング。
獲物を追跡しているときの呼び戻しは、ポジティブトレーニングの限界を超えているとも言われています。
論理的にはポジティブトレーニングでも学習させることができるということになっていますが、犬の過去の経験などの影響もありますから難しい分野です。
硬派なポシティブトレーニングだとこんなかんじ(狩猟本能用のDVDはもっと細かいトレーニングも含まれますが、大まかな内容はほぼ同じ):
呼び戻しとロングリード・トレーニング その2(シカが入ってくるかもしれない場所でアジリティの練習ってなんとかならないんでしょうかねぇ・・・)デモのトレーナーの声もデカすぎないかとおもいましたが、これぐらいの勢いがいるのかも。スウェーデンでは、eカラーが法律的に禁止なので、こういう方法しかないという事情もあるようです。
100%の呼び戻しはありえないので、常に環境をコントロールする(リードやフェンスの使用)という考えもあります。
逆に、「呼び戻しの完成度」と「犬の自由度」が比例するので、嫌悪刺激をつかった方法が正当化される分野でもあります。
ジェイクの場合は、人や犬に向かって走り出したり、ジェイクの判断が悪い時に「呼び戻し」で制止できるようになってほしいと思っています。
最近では、基礎トレーニングの効果もでてきたかなぁと思っていたんですが、おっさんと一緒のときに、ビーチで車追い(車に犬が乗っていたらしい)をさせてしまったようです。
もう、涙出る・・・
おっさんの呼び戻しには答えるようになったジェイクですが、ビーチで好き勝手してきた歴史があるので、ちょっとしたきっかけですぐに騒ぎになります。
後でジェイクの行動を愚痴らないで欲しい。自分のミスだということの認識が低い。
でも、一生、ビーチでフリーに出来ないのも不憫だし、おっさんにとっても不便。
それで、私も、イギリスのトレーナーが、eカラー(電気の刺激を使った首輪)を使った呼び戻しの方法を丁寧に説明しているのを聞いて、思わず心が揺れました。
アメリカでは、呼び戻しのためにeカラーを常に装着する方法が使われることが多いようですが、彼の方法は呼び戻しのトレーニングが終わったらeカラーをつけないで効果を持続させる方法でした。
でも、誤ったときの副作用や犬も嫌悪刺激をつかったトレーニングに耐えられるかという判断もあるので、素人が勝手に手をだすものではなさそうです。彼の方法でも、eカラーがいつはずせるのかは個々のケースによって違うといっていたので、外せない場合もあるようでした。知識のないトレーナーが使用していることもあるので気をつけるよう注意を促していました。
[日本にも無駄吠えのしつけのために個人輸入などでeカラーを購入してつかっている飼い主もいるようですが、プロのトレーナーでも正しく使える人が少ない方法なので、注意が必要だと思います。虐待レベルの強度を使っている人もいるようなので、やめて欲しいです。]
ジェイクの場合、学習に時間がかかるほうなので嫌悪刺激を使った方法は向かないと思っています。意思に反することをさせられることがとても苦痛なようなので、強度も強くないときかないだろうし、痛みを使うと精神的なダメージの心配もあります。
ジェイクの意思でどんな時でも、おっさんの呼び戻しに答えてくれるときはくるのか・・・
やっぱりまだまだ関係作りが足りないのだと思います。
まだまだ、成長過程のジェイク、トレイルドッグになる日は来るのか。