『ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~』(Dog Whisperer)が終了して、Cesar 911 という新しいシーザーの番組がスタートしました。
シーザーの番組には批判は多いもののエンタテイメント性が高いので、犬の番組ではまだまだ一番人気だと思います。アニマルプラネットじゃなくって、ナショナルジオグラフィック系のチャンネルなのも番組の内容に変に信憑性を与えていると思います。
シーズン1ではeカラーを多様して、一般にeカラーを流行らせてしまいましたが、シーズン2ではマズル(何故かグルーミング用)やホルターを使うようになったりしていて、今回の番組をはじめるにあたっては、内容にかなり気をつけているのははっきりわかります。注意や説明が以前の番組より多くなっています。
これも、番組への批判をかわすためか(これだったらしかたがないよねって思うぐらい酷い)、飼い主や問題犬が以前にましてパワーアップしていて、ドンドン強い敵もってこないとダメみたいな、ドラクエ状態です。
まだ、2シーズンしかやってないのに、番組の最後に別れちゃったカップルも続出、飼い主が犬をキープできないケースも。
Cesar 911 では、飼い主の周りの人が密告するかたちで、シーザーに助けを求めます。いつものように飼い主がこまった状態になっているところにシーザーが「お手伝いしましょうか?」と現れて番組がスタートします。
Cesar 911 Season 2 Episode 8 - Twice Bitten (2度噛まれて)
注意:ネタばれあります。
今回の依頼者は、近所のワイマラナーに愛犬とともに噛まれた女性です。
彼女の夫はかなり怒っていて、この犬を処分したいと考えているようですが、犬を処分することにかかわりたくないのか、この犬にチャンスを与えたいので、力を貸してほしいとシーザーにお願いします。
番組が撮影されているカリフォルニア州はアメリカの中でも何でも裁判になる風潮があるところで、危ないとわかっている犬が事故を起こした場合は、飼い主に犯罪責任も問われることもあるので、1度人を噛んだことのある犬を飼い続けることはとても難しい場所です。それでも飼いつづけているということは、相当な覚悟がいると思います。
飼い主の夫婦は、このワイマラナーを子供のように溺愛していて、広い庭のある家に引っ越してから、犬がより攻撃的になり、ドッグシッターが散歩させている時にリードがはずれ、依頼者を噛んでしまいました。
庭が、3000坪もあったら、こんな状態でシッターを雇ってまで散歩しなくていいじゃないとつっこみいれたくなりましたが、その後も、トレーナーを雇ったりして、改善の努力はしているが効果がないようです。
[そもそも危ないってわかっていて、飼い主も自信がないのならマズルつけて散歩すればいいじゃないの?と思うのはわたしだけでしょうか。事故を起こしたドッグシッターもどうしてマズルして散歩いかなかったんだろうとつっこみどころはあります。マズルつけて歩くのがかっこ悪いとか、解決になっていないとかなんでしょうか。]
そして、シーザー登場で、その場で犬を大人しくさせますが、状態が悪いのでシーザーのセンターでリハビリすることになりました。狩猟本能が強いのが原因のようです。
ここで、被害者である依頼者が妙に協力的なんです。練習で一緒に散歩したり協力したいとか、シーザーにセンターに見学に行ってもいいかとか聞いていました。犬が好きな人なのか、TVでたいひとなのか。。。
センターでのリハビリが順調にすすんだので、依頼者がセンターにやってきました。
でも、そこで、また、依頼者を噛んでしまいます。
シーザーも大丈夫だと自信あったみたいでマズルしてなかったことやアプローチが悪かったことを反省します。
依頼者も2度噛まれて、「もしかして私が原因?」とショックのようですが、その後も、続けたいということで、彼女がリードをもって散歩へ。
散歩をしている間に、彼女もステラ(ワイマラナー)と心が通じあったのか、マズルをとりたいといいい、最後には彼女の手から水も飲みました。
こちらもウルウルするぐらい感動のよいシーンです。
なのに、ステラを家に帰すための飼い主のトレーニングを始めようとした時、この依頼者が別人のようになって戻ってきます。
「シーザーがみているところで噛む様な犬は、危ないので、地域の安全のためにも戻ってきて欲しくない!」
わー、どうしたんでしょう?彼女の旦那さん、DV男か?きっと依頼者の夫が、また噛まれたと聞いてかなり怒っていると想像できます。
飼い主はシーザーとのトレーニングを続けたいということで、家に戻る方向でのトレーニングを続けます。
この飼い主の問題は、頭で理解できていても、実行できない、タイミングが悪いというとても古典的な問題(飼い主と犬種のエネルギーのレベルがあってない感じです。)でしたが、自転車などを使ったアクティビティも取り入れ、最後にはなんとか自宅へ戻ることができました。
私としては、依頼者の豹変振りが一番怖かったです。
ポシティブトレーニングでの猟犬種などの狩猟本能の管理については、エミリー・ラーレムさんのHarnessing the Hunterが、狩猟本能に特化した教材として有名だと思います。(エミリーさんのDVDはいろいろ買ったんですが、これだけまだ買ってないのレビューできませんが)
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