2017/04/27

ドキュメンタリー:The Path of the Horse

馬との関係をテーマにしたドキュメンタリーです。

エシカル・ヴィーガニズム(あらゆる目的での動物製品の使用を拒否する)の考えの影響で、痛みを使ったトレーニング法や人の娯楽のためのスポーツで馬や犬を使用することも非難されるようになり、馬とスポーツをしている人たちも動物との関係をとわれる時代になりました。

私自身、残忍な部分は人の一部だと受け入れているので、ヴィーガンになることはないと思うのですが、社会の倫理観のバランスを保つためには極端な考えもあってよいと考えているし、彼らの考えを考慮することも大切だと思いています。

[注:ネタバレあります。]

作者は、ヴィーガニズムの影響に関しては語っていませんでしたが、馬のビジネス、乗馬を教えたり、審判をしたりという仕事をすてて、よりよい馬との関係を求めて旅に出ます。

ムチで叩いたり、金属のハミなどで馬の頭をコントロールしない方法で馬と接している有名なトレーナーたちに会いにいきます。私が犬との新しい関係を考えるきっかけになったクラウスも出ていました。

そこで知ったのは、今まで自分がやっていたことがいかに馬にとって苦痛だったかということでした。

さらに、馬に乗ることも否定されてしまい、かなりのショックです。

[ハードコアのヴィーガンは馬に乗ることを完全否定していますが、菜食のヴィーガンの人でも馬に乗る人はいます。痛みが出ない程度で安全に乗るのなら人道的となってきたようです。伝統的な乗馬をしている人たちは、そういう説を認めていないだろうし、事実どの程度の考慮すべきことなのかはもっと調べる必要があるかもしれません。]

馬に乗らないって、馬が好きで、馬だけの人生を送ってきた人にとって、受け入れるのはかなりつらいことだと思います。

そして、収入源もなくし、全財産はたいて旅に出てえたものはというと・・・。

選択を与えられ、自分に背を向ける愛馬。


クラウスのセミナーの様子がちょっと出ていたのがうれしかったです。

クラウスのセミナー:6歳の心になって

ちょっと怪しげで、馬に触れせてもらえないとか、費用もかなり高いとの噂ですが、馬から歩み寄った魂の入った「一歩」がこの女性にとっても何ものにも代えられないものだったのだと思います。

作者も自身の成長と共に、新しい馬との関係を築いていくところで終わっています。

犬と共通する部分もあって、興味深いドキュメンタリーでした。ナチュラル系の馬のトレーナーってロマンチックで魅力的な人が多いと思うのですが、犬のトレーナーももう少しロマンを入れてほしいと思います。「科学、科学」と言って自分の立場が他より正しいとか言い争うのって色気ないと思うんです。

ドキュメンタリー:The Path of the Horse英語版は、無料でyoutubeで公開されています。


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