何を検索していたのか忘れましたが、興味深い記事をみつけました。
Inquiry Based Learning for Dogs
リサーチサイエンティストの個人のブログのようです。
IBLは、問いかけをベースにした生徒参加型の教育法で、日本でもアクティブラーニングなどと呼ばれているようです。
EUの教育法を研究している団体によるIBLの紹介ビデオ:
先生の話を聞いて、覚えるという従来のレクチャー式の授業ではなく、生徒が自分たちで答えを見出していくというものです。ヨーロッパや中国などですでにとりいれられている教育法で、今後のグローバル化した社会により適した人材を作り出せるとも言われています。
記事の最後にIBLは犬にも適応できるかと問いかけがあったので、ちょっと考えてみました。
探究心は動物共有のサバイバルのメカニズムで、人間も犬も、好奇心や探求心を満たしたいという欲求をもっていると思います。
犬のトレーニングも、自分自身で答えを見出して、上手くいったときに、「ヤッター!」と感じることが大切だと感じていました。
わたしは、これを「ヤッター!感」と呼んでいて、このヤッター!感を感じやすい方法をいつも考えていました。
問題が解決した時のよい感情はユリイカ・エフェクトと呼ばれているというのを後で知りました。
それが、犬にもあるというリサーチがあります。
コマンドを教えて、それを正確に実行させるしつけだと、正解は常に人が握っていることになります。
他人が考えている正解を覚えるのって難しいし、賢い犬でも、不正解を出さないための行動(行動を起こさない)が出る可能性があります。これを大人しくってよい犬だと思ってしまうのはとても不幸だと思います。
[この点に関しては、オペラント条件づけを体系化したスキナーが当時から罰の弊害として指摘していたことで、学習は建設的に何かを生み出す形で行われるべきと語っていました。]
IBLでは、生徒自身が疑問を持ち、その答えを探求する、その過程で、他の生徒とのコミュニケーションや協力していくことを学ぶことに重点が置かれています。そして、生涯にわたって学ぶ姿勢をみにつけることが、先生の持っている答えを覚えることより重視されています。
犬のしつけでも、暗記にたよったり、わからないことには消極的になるよりも、自分で考える機会が与えられていることが必要なんじゃないかと思います。
フリースタイルのインストラクターとして有名なMichele Pouliotさんは、盲導犬訓練にポシティブトレーニングを導入した人ですが、トレーニング法を変えた理由として、従来のやり方では、複雑化した現代の社会に対応できる順応性のある盲導犬が作れないからと話していました。
それでも、内部で従来のやり方に固執している人たちがいるそうです。この点は、IBLの問題点と似ていると思いました。IBLの授業を効果的に行える先生がいない、IBLを導入するのが難しい教科もあり、新しいスキルや創造性がかなり問われるので、先生たちにとってはうざったい試みだと思います。
犬のしつけと照らし合わせても、犬の自主性を重視したトレーニング法を飼い主が正確に行えるかという問題があるので、そこでも共通点があると思います。
それでも、今必要なことを教え込むことよりも、生涯にわたっての犬の態度や行動、QOLによい影響を与える教育に重点をおくことが大切だと思います。
アジリティのクラスでも怖がりでもない犬が障害を拒否するので、先生が「だれがしつけしたの?」ってきくと、「俺だ!」っと自慢げに答えていた人がいました。自分が押しつけ教育したことに気づいてもいない。
アジリティの障害拒否するぐらいどうでもいいことかもしれませんが、拒否している理由が不健康に感じました。
このタイプの犬はトリックのクラスにも来ていて、2匹とも年配の方が飼い主のセラピー犬でした。一人は、クラスではフラットカラーかハーネス使用と指定があったのに、細いチョークチェーンでした。
ココの同級生のおっとりラッシーちゃんは、コンファメーション(ドッグショウに必要なトレーニング)をやっていたので、アジリティでもつねにヒールの位置(これはこれで綺麗なんですが)で、ハンドラーから離れて走れなくなっていました。上のクラスの最後の方で、ちょっと走るようになってみんなから拍手がでたほど。
自由奔放にそだっているジェイクはどう育つんだろう。
お座り1本だけど、自分で選んだ方法で生きていくのは幸せかもしれません。
でも、スローなイメージのジェイクですが、冷蔵庫を開けたり、食事の準備をしている気配を察知すると、おねだりのベストスポットに瞬間移動するんです。移動しているところを目撃出来ないぐらい速いです。だから、学習能力は高いと思うので、必要なことは覚えてくれる日がくると信じています。
そして、「人の教育法(IBL)は犬にも適応できるか?」の答えは「YES」だと思います。
世間にはいろんな犬のしつけ法がありますが、一つの方法にこだわったり、検証もしないで否定することは建設的でないと思います。
飼い主が自分の犬にベストな方法を探求し、答えを導く姿勢も大切だと思いました。
記事の最後にIBLは犬にも適応できるかと問いかけがあったので、ちょっと考えてみました。
探究心は動物共有のサバイバルのメカニズムで、人間も犬も、好奇心や探求心を満たしたいという欲求をもっていると思います。
犬のトレーニングも、自分自身で答えを見出して、上手くいったときに、「ヤッター!」と感じることが大切だと感じていました。
わたしは、これを「ヤッター!感」と呼んでいて、このヤッター!感を感じやすい方法をいつも考えていました。
問題が解決した時のよい感情はユリイカ・エフェクトと呼ばれているというのを後で知りました。
それが、犬にもあるというリサーチがあります。
コマンドを教えて、それを正確に実行させるしつけだと、正解は常に人が握っていることになります。
他人が考えている正解を覚えるのって難しいし、賢い犬でも、不正解を出さないための行動(行動を起こさない)が出る可能性があります。これを大人しくってよい犬だと思ってしまうのはとても不幸だと思います。
[この点に関しては、オペラント条件づけを体系化したスキナーが当時から罰の弊害として指摘していたことで、学習は建設的に何かを生み出す形で行われるべきと語っていました。]
IBLでは、生徒自身が疑問を持ち、その答えを探求する、その過程で、他の生徒とのコミュニケーションや協力していくことを学ぶことに重点が置かれています。そして、生涯にわたって学ぶ姿勢をみにつけることが、先生の持っている答えを覚えることより重視されています。
犬のしつけでも、暗記にたよったり、わからないことには消極的になるよりも、自分で考える機会が与えられていることが必要なんじゃないかと思います。
フリースタイルのインストラクターとして有名なMichele Pouliotさんは、盲導犬訓練にポシティブトレーニングを導入した人ですが、トレーニング法を変えた理由として、従来のやり方では、複雑化した現代の社会に対応できる順応性のある盲導犬が作れないからと話していました。
それでも、内部で従来のやり方に固執している人たちがいるそうです。この点は、IBLの問題点と似ていると思いました。IBLの授業を効果的に行える先生がいない、IBLを導入するのが難しい教科もあり、新しいスキルや創造性がかなり問われるので、先生たちにとってはうざったい試みだと思います。
犬のしつけと照らし合わせても、犬の自主性を重視したトレーニング法を飼い主が正確に行えるかという問題があるので、そこでも共通点があると思います。
それでも、今必要なことを教え込むことよりも、生涯にわたっての犬の態度や行動、QOLによい影響を与える教育に重点をおくことが大切だと思います。
アジリティのクラスでも怖がりでもない犬が障害を拒否するので、先生が「だれがしつけしたの?」ってきくと、「俺だ!」っと自慢げに答えていた人がいました。自分が押しつけ教育したことに気づいてもいない。
アジリティの障害拒否するぐらいどうでもいいことかもしれませんが、拒否している理由が不健康に感じました。
このタイプの犬はトリックのクラスにも来ていて、2匹とも年配の方が飼い主のセラピー犬でした。一人は、クラスではフラットカラーかハーネス使用と指定があったのに、細いチョークチェーンでした。
ココの同級生のおっとりラッシーちゃんは、コンファメーション(ドッグショウに必要なトレーニング)をやっていたので、アジリティでもつねにヒールの位置(これはこれで綺麗なんですが)で、ハンドラーから離れて走れなくなっていました。上のクラスの最後の方で、ちょっと走るようになってみんなから拍手がでたほど。
自由奔放にそだっているジェイクはどう育つんだろう。
お座り1本だけど、自分で選んだ方法で生きていくのは幸せかもしれません。
でも、スローなイメージのジェイクですが、冷蔵庫を開けたり、食事の準備をしている気配を察知すると、おねだりのベストスポットに瞬間移動するんです。移動しているところを目撃出来ないぐらい速いです。だから、学習能力は高いと思うので、必要なことは覚えてくれる日がくると信じています。
そして、「人の教育法(IBL)は犬にも適応できるか?」の答えは「YES」だと思います。
世間にはいろんな犬のしつけ法がありますが、一つの方法にこだわったり、検証もしないで否定することは建設的でないと思います。
飼い主が自分の犬にベストな方法を探求し、答えを導く姿勢も大切だと思いました。
なかなかおもしろい見解!
返信削除キットは冷たい/硬い床に「ダウン」するのが嫌いで、アジリティの先生が試してもできず「怪我してるかも。Vetに連れて行った方が良い」と言われたけど、もちろん怪我はしてなかったんですが...ラリーの先生は「怪我してる」なんていわずに、どうやってスムーズにダウンできるかレクチャーしてくれましたよ。先生の機転やプライドもいろいろだよね。
犬の性格は飼い主が一番わかってあげられるはずなので、ベストトレーナーになってあげたいですね。
このテーマ、私も興味ある分野です。
返信削除罰を与えない、一方通行ではない教育法は当たり前となりましたが、はて、それだけでいいのか?という段階ですよね。
正解、不正解があることは、学校教育でも否定することはできませんが、そこへ導くまでのプロセスがどうだったか、というところに重点を置くことで、他の分野や社会生活にも大きな影響を与えることになるのだと思うのです。
しかしながら、これを実践できる場は、一人の教育者が抱える生徒数(犬の数)に制限も出てくるので、制度自体の改正が必要かと。
国外からの個性豊かな保護犬が増えているドイツ、今までの”お利口な”犬ばかりではなくなってきたので、将来変化していくのが楽しみですー。
男の子なら、あそこが床につくのが嫌とかイロイロ理由あるよね。笑
返信削除アジリティの先生は、メディカルな理由を消去したかったんだろうね。
それで後で自分の責任になるのがいやとかあるだろうし。
犬のカイロの先生にドックスポーツしてよいか骨格とかチェックしてもらうものみたいだけど、そこまでしている飼い主もそうそういないように思います。
私が懸念におもったのは、受けた教育法や教育の質の違いで、生涯、競争力に違いが出過ぎて、社会により壁が出来てしまうのではないかということです。
返信削除私も最近の若い人たちをみて競争できないって思っちゃいます。笑 まぁ、若さの問題でもありますが、受けた教育の違いも感じます。
生涯教育って、生涯学び続けるではなく、学べる脳をつくるってことなのかなぁと思いました。
私も、次世代のお利口な犬たちがどうなるのか楽しみです~。