「犬生、ただのものがいっぱい(Plenty in Life is Free)」というタイトルが、「犬生にただのものはない」と呼ばれるトレーニング法にたいする疑問に答えてくれそうな期待をもたせるものだったので、購入。
具体的な内容は、こちらのサイトで詳しく紹介されています。
「犬生にただのものはない」と呼ばれるトレーニング法は、ビヘイバリストが奨めているもので、信頼性も高いと評価されていて、使役犬のパフォーマンスを引き出すのにも使われている方法だと思います。
安定した行動が得られるのでビヘイバリストが奨めるのは理解できるのですが、日常の細かなこと(たとえば、人のベットにあがるなど)すべてを人間から報酬として得なければいけないって窮屈すぎるんじゃないかと疑問を感じていました。
著者のキャッシーさんは、海洋動物を軍事目的に利用するためのトレーニングに関っていた人で、科学的な論理を実際のトレーニングに適用する経験も豊富です。
その著者が、飼っていた噛み癖のある犬(噛み癖のある犬を引き取った)が事故を起こし、仲間のトレーナーから、犬を甘やかしたからだと指摘を受けました。そして、いち飼い主としてトレーニングの疑問に直面し、答えを探ってゆく過程が興味深かったです。
クリスチャン的な視点もありましたが、アメリカ人の著者なので気にならない程度でした。
愛情や生きることに必要なものを「いい子」にすることで得る必要はない、それらは犬の行動に関りなく与えられるものではないかという点には共感できました。(ココとジェイクも、「そうだ!」っておもってるかなぁ。)
だからといって、著者は、「犬生にただのものはない」と呼ばれるトレーニング法を否定しているのではなく、個々の犬の状態を考慮して、一時的に使用したり、トレーニングの有効性は認めているようでしたので、最近ありがちな犬の好きにさせましょうというのとも異なると思います。
「犬を甘やかしてもよい」というのは、多くの飼い主にはうれしい情報なんじゃないかと思いました。
こういうのを読むと、いかに怠惰になってきた自分を反省します。
返信削除前にも書いたと思うのですが、「ただのものはない」方法をやろうとして、挫折した者でして。。
でも、境遇が似ているので、実際の本を読んでみたいなと思いました。
私たちも回りから、あまやかしているから、、と思われていたのと、厳しいだけのトレーニングに疑問を感じていたのとの葛藤の日々でしたので。
犬自身がどういうことが飼い主にとって望ましいかを感覚で分かっていく姿を見ると、毛穴が全部開くぐらい感動しちゃいます。(変な表現。。)
ただのものはない法や全く興奮させない方法など、24時間家族として暮らしていく相手に続けるのってやっぱり抵抗を感じてしまいます。そういう方法でないと駄目なら、犬と一緒に暮らしている意味がなくなるなんって思っちゃいます。
返信削除本は、そんなに深いものはなかったんですが、似たようなことで悩んでいるんだなぁというところで安心できたのでよかったです。
ココのときは、自分の殻をわる手伝いをしていると思っていたので、特に考えることはなかったんですが、ジェイクは自分をすでに持っているし、トレーニングで性格を変えるような気がしたので躊躇するところもありました。ジェイクの性格もまだ理解できていないと感じるので、試行錯誤は続きそうです。
鈴は、正の強化をメインに、ママのそばで従ったらイヤな車が去っていくとしう負の強化をプラスして育てました。
返信削除ただのものばっかりで、トリーツを食べただけで褒められるのでアマアマですね(笑)。
ご紹介いただいた本は、上手に整理されているみたいでいろいろと参考になりそうです。
ABA(Applied Behavior Analysis)の原理はわかっていても、
「退屈」は、刺激の不足ではなく、強化子の不足を意味する。
なんてことまで頭が回らなかったりしますから、勉強になりました。
トリーツよりママから褒められる方が強化子って羨ましい~。
返信削除ココとジェイクは、タイプが正反対なのでそれはそれで面白いです。