2016/03/01

犬種の特性を活かす

犬種と人の指示に従う性質の関係に関するリサーチです。

Behavior of man's best friend shaped by breed and hunting instincts

ボーダーコリーなどハーディング系の犬種は、本能的に人の指示に従うことができ、番犬として守りの仕事をし、狩りや牧羊など狩猟行動を必要とされていなかったたアナトリアン・シェパード(シェパードと名前がついていますが、見張り専門でハーディングはしていなかったようです)は本能的に人の指示に従う能力(人のジェスチャーを読む能力)は備わっていなかったという内容です。

目新しいことはなかったんですが、本能的に人の指示を理解する能力が備わっていなかったとはいえ、「トレーニングをすれば、どの犬種でも人の指示に従うことができた」というところに希望があるように思いました。(犬が人に従うべきという主張ではなく、難しいと思われる犬でも、人と生活するのに必要なことは学習できるということ。)

AKCの雑誌にもこのリサーチが紹介されていましたが、トレーナーも「犬種の特徴を利用し、成功に導く」ことの大切さを強調していました。

飛ぶブタの本に引用されていた1965年のリサーチ(Genetics and the Social Behavior of the Dog (Chicago: University of Chicago Press, 1965))でもほぼ同じ結果が出ていて、飛ぶブタの本の著者もこの違いを理解することが、飛ぶブタ犬のためのトレーニングのカギになったようです。人に従うことが反射的に出来るか、十分な動機「WHY」が必要かが大きな違いだと述べていました。

ジェイクがココにもまして、飛ぶブタ系の犬なので、また、飛ぶブタの本を読み返してみようと思います。

WHYの力を強調したモティベーションビデオ:



[1990年、東京ドームでの当時無敗の世界ヘビー級王者マイク・タイソン対ジェームス・ダグラス戦。試合直前に母を亡くしたダグラス、一度、ダウンを取られそのまま倒れていることもできた。ダグラスは闘い続けることを選らび、10回KO勝ち。この時のダグラスの「WHY」は他の何よりも強かったからだ。]

人も犬も、「お父さんの言いつけだから」以上の理由や動機づけが必要だなぁと思います。

2 件のコメント:

  1. ボクシングのビデオが登場するとは思っても見ませんでした(笑)私は好きなんですけど。

    うちの犬はまったくの野良(”犬”に逆戻りした犬)なので、この性格のなかでどの部分が延ばせるか?と、犬の繁殖を始めた人の視点が必要だと思ったり。こういった研究は非常に興味があります(^^)

    雑種が増えてくると、こういったトレーニング法が有効になっていくのだと思います。

    近所に、吠えるだけのアナトリアンシェパードが居ましたよ!

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  2. あの試合が25年以上も前ってことが私の一番のWHY?でした。笑

    放し飼い文化の国から来たご近所さんは、放し飼いなんですが、犬と人の関係ってこうやって始まったのかもって思うことがあります。飼っているというより、家の周りに住んでいるって感じです。でも、家族のことは特別に思ってそうです。

    放し飼いが理想なのなのかもっておもうことありますが、ジェイクだと知らない人について行っちゃいそうでできません。

    吠えるだけのアナトリアンって素のままでいいですねぇ~。

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