良かったところは、強化子のアセスメントについてもちゃんと触れられていたことです。ポジティブトレーニングの中核をなすものですが、教室などでも、強化子は便利だからか食べ物のみを使ってしまって、飼い主が自分の犬を観察しながら臨機応変に対応するための知識が上手く教えれれていないように思いました。
強化子のアセスメント、簡単に言うと、犬が好きなものです。
まず、ココが好きなものを好きなもの順に10項目書き出します。
10項目書き出すのが大変なぐらい、好きなものが少ない。
著者が例としてあげてくれているものを参考にしながら、強化子にならないけど、すきかなぁと思うのを含めて、やっと10項目になりました。本能に根ざしている行動や人にジャンプしたり、のぞまない行動も好きなら含めるそうです。
1. 食べ物
2. 匂いをかぐ
3. ドッグパーク(犬と遊ぶ、挨拶する)
4. 部屋から部屋へついてくる
5. リス・アヒルを追う
6. オフリードで走る
7. 散歩
8. ハーディング(人、犬、その他)
9. ボールを追う
10. ごろすり
参考に他の強化子の例:
ひっぱりこ
ボール遊び(リトリーブも好き)
ボール遊び(追うだけ、または独りでのボール遊び)
ほめことば
撫でられること
飼い主から愛情を示されること
飼い主が手にもっているもの
人に挨拶
どうしてココが飛ぶブタ犬なのかというと、トップ10に飼い主を必要としている項目がほとんどありません。もっというなら、人すら必要としてない。(これと飼い主への愛情は別だそうです。独立心が強くっても飼い主への愛情も強いかもしれません。)
ココの場合、なんとかトレーニングできたのは、フードドライブが高かったからです。(飼い主が食べ物へのアクセスになっているので、飼い主の言動には興味がある。特にジャックポット的な食べ物をくれるおっさんの言動にはすごい興味をもっている。)保護団体のアセスメントでは、フードドライブは中ぐらいとなっていましたが、緊張してて、施設ではあまり食べられなかったのかなぁと思います。
著者が言うところの「忠実な犬」というのは、ひっぱりこやリトリーブなど、飼い主を含んだ遊びが好きだったり、褒め言葉や飼い主を喜ばすことが好きな犬です。飼い主が強化子なので、トレーニングがしやすい犬です。
どちらのタイプにしろ、これらの犬の好きなことを禁止してしまうのではなく、上手く管理するのがトレーニングのポイントのようです。
あと、食べ物だけに頼らないので、好きなものが増えれば、意識しなくっても、生活の中でどんどん良い行動が強化されていくような環境を整えることも出来ると思います。
たまに、ココは、私がうれしそうな顔をするのが好きかもって思えるときはあります。アジリティのレッスンでもだんだん私の顔がこわばってきて、集中できなきなくなったのかなぁと反省する点もありました。
ココの課題の「好きなものを増やす」っていうのは難しい。やっぱり羊導入かも。
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ということは「飛ぶブタ」は仕事ができる犬?ココの好きなもの10個、大体ハーディング系の犬の特徴だね?あまり人にベタベタを望まず、言われた事やるっていう...
返信削除キット、ポポ、ピクセル(コーギー)で集まると、ピクセルだけ膝に乗せてって言わない。決定的なコンパニオンとハーディングの違い!
人の指示に従うことを無条件に受け入れているかどうかが境目みたいです。
返信削除ココは、忠実な犬と飛ぶブタの中間ぐらいで、怖がりだからどうしても自分の判断が優先してそうです。
アジリティで、怖いって思っていたけど、人にすすめれれて試したら面白かったっていう体験がよい経験になったのかなぁって思います。多少は人の言われることに従っても大丈夫ってわかったかなぁって思います。