2015/03/26

保護犬がAKCラリーチャンピオンシップへ進出

いつもスパム扱いをしていたAKCニュースですが、よい話が出ていました。
Rescue Dog Makes It To The AKC Rally National Championship

[caption id="" align="alignnone" width="450"] AKC newsより[/caption]

飼い主のキンベリーさんは2011年にターボをルイジアナの保護施設からアダプトしました。

ジムと呼ばれていたターボは、迷い犬として保護され、子犬の時にすでに3回施設に戻されていました。

理由はわからないけど、何故かジムのことが気になったキンベリーさんは、シェルターでジムと面会することにしました。

面会のため、外に出されたジムは、尻尾を巻いて、大きく体を揺さぶりました。キンベリーさんが撫でようとすると恐怖におののいていたそうです。

それでも、キンベリーさんは、ジムにはチャンスが必要だと思いました。厚い殻に閉ざされているけど、まだ、彼にも魂があると感じました。

そして、ハイキングを趣味としているキンベリーさんは、ジムを引取ることを決め、ジムが殻を破り、彼女と一緒にトレイルを歩き、美しい自然をともに楽しむ仲間になることを思い描きました。

名前をターボと名づけ、新しい生活のスタート。

しかし、家につれて帰ったとたん、脱走。

ターボからの信頼を得ること、人間を信用してもよいことを教えることがいかに難しいかということを実感しました。

ターボはすべてのものを恐れていました。

男性に対する恐怖も強く、特に制服を着た男性を恐れていました。
(これは普通の犬にもあることかも)

キンベリーさんの婚約者が、海兵隊の制服のまま家に戻ってきた時は、命を恐れているぐらい怖がり、大きな家具の影で震えていたそうです。

ターボは、しつけを知らない、自信も、パーソナリティもない状態でした。ターボをどう扱ってよいかわからないキンベリーさんが泣く日々が続きます。

すでに、3回施設に戻されているターボは、今度戻されたらアダプションの対象から外されると聞かされていたキンベリーさんは、ターボを施設に戻すことが出来ませんでした。キンベリーさんはターボにとって、最後のチャンスでした。

ある日、ターボが不思議そうにキンベリーさんを見ている時、泣くのはやめて、ターボをトレーニングすることを決めました。

そして、なんと、ターボがトレーニングから生きがいをみいだしことに気付かされます。トレーニングを通して、犬と人に強い絆も出来てきました。殻を破ったターボが持っていた自信やパーソナリティにも驚かされました。

ターボとキンベリーさんは、共に苦労し、学び素晴らしいチームへと成長していきます。

今のターボは、しっぽアゲアゲのハッピーな犬になりました。オビディアンスやラリーの競技会でも優秀な成績をあげるようになり、各地を旅行し、趣味のハイキングもターボと楽しんでいます。(キンベリーさんが夢見ていた犬になったってことですね!)

そして、今年のAKCラリーチャンピオンシップに出場がきまったターボ。

おめでとう!

全国大会がんばれ!

ココとダブルところが沢山あって、いろいろ思い出してしまいました。

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2 件のコメント:

  1. キンベリーさん、そんなつもりで飼ったわけじゃなかったのに、ターボのおかげでキンベリーさんも優秀なハンドラーとしての才能が開花したってことだよね。

    相性の合うしかるべき飼い主に飼われれば、犬も水を得た魚になりますよね。ココの元飼い主も、今日のココの姿を見たら驚くでしょうね。

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  2. ココの前の飼い主は、臆病なところがあるのは書かれていたけど、特に問題視してなかったみたいです。
    シェルターがトラウマになったみたいで、酷くなったんじゃないかなぁと。

    もともとトレーナーでもないのに、ナショナルレベルの犬をトレーニングしたのはすごいよね。
    人の成長を伴う関係は、絆を強めるんだなぁと思いました。

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