2013/10/28

動物と暮らすということ

先日、CNNで「ブラックフィッシュ」というドキュメンタリーを観ました。

シーワールドなどで行われているシャチのショウなどを批判する立場の映画だったんですが、犬との共通性もいくつかり、動物と暮らすことについて考えさせられました。

興味深かったのが、2010年のシーワールドでの事故の寸前のシャチの行動でした。イルカなどの訓練には笛を使いますが、クリッカートレーニングと同じ方法が使用されています。

手をふる芸をうまく決めてたティリカム君、そこで笛がなって、ご褒美のはずだったんですが、笛が聞こえなかったようで、ご褒美をもらい損ねる。その後、望まないことをやったのでご褒美なし。この時点で、ティリカム君も「なんでやねん」ってイライラをつのらせたようでした。その時、トレーナーもご褒美の魚が底をつきはじめ充分なご褒美が与えられなくなっていました。(私も時々あります。ご褒美の価値をあげないといけないときにトリーツがなくって、小さくしてあげないといけなかったり。)

ティリカム君は元々攻撃的な性格だったそうですが、アタックにいたるまで、こういうことがあったんだ。もちろん、シャチのような大きな野生動物をプールに入れて曲芸をさせるってことは日々虐待だと思うので、ご褒美のもらいそここね以上の問題はあるとは思いますが、ご褒美もらえなかったことで切れちゃうことは容易にある得ることだと思います。

曲芸賛成派の中には、訓練には陽性強化のみが使用されていて、動物側の自発的な意思があってなりたっていることなので、無理やりじゃないことを主張しているいる人もいました。

捕鯨OK派の私でも、シャチやイルカのショウをモラル的に正当化するのは難しいと思いました。プールから自分の意思で出れないのに、曲芸が自発的と呼べるだろうか。ペットを飼うことも同じ。犬を飼うことは、家族として共に暮らす場合のみに正当化されるじゃないかと思いました。

うちでは、おっさんが初日からクレートに猛反対したので、クレートなしです。大概はじめの1ヶ月はクレートの使用が奨められているので、不安でしたが、クレートなしでも何も問題が起こらなかったので、結果として、クレートなしでよかったと思いました。

じゃ、犬にアジリティさせることは?ということになりますが、ちょっと私のエゴもあって、犬自身が楽しんでいればOKとしています。これを曲芸ととるか、エンリッチメントと解釈するかはいろいろ意見はあるでしょうが、犬の場合、人と一緒に仕事することを好むように強化されてきたという歴史があるので、野生動物に曲芸させるのとは異なると考えます。

少なくとも、ココは私たちと家族であるという感情を持っていると信じたい。

6 件のコメント:

  1. うちの風は、クレートなしで生活していましたが
    5歳からクレートを取り入れました。

    きっかけは、GCTの項目なあったためなんですが
    犬が一人で過ごしたい時に、いつでも休める場所としてあった方がいいと思ったからでもあるんです。


    もちろん、なしでも、風ちゃんはそれまてもいい子に育っていましたよ。

    だけど、鈴みたいな怖がりタイプは、テント地のクレートをうちに来た時から愛用。
    とっても役だっています。

    あっ、もちろん家では、ファスナーを閉めたことはなく、常に自由に出入りできる状態にしています。

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  2. クレートは飼い主の使い方によると思います。
    監禁する道具にもなりえるので、使い方に気をつけないといけないですよね。

    うちもマットでココの場所とわかる所はいくつかあります。何故かそこからはみ出すのが好きみたいです。
    すごい場所とる寝かたするので、クレートだと窮屈かなぁと想像しています。

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  3. 私も、野生動物を人の娯楽として扱うこと自体、反対です。これに関しては口やかましい人になっちゃってごめんだけど、家庭の犬と野生の動物では、人とのつきあいのキャパが全く違うし、利口な犬ほどボーッとしてるより「仕事」がほしいわけですから、アジリティは良しだと思います。

    海にいればクジラを襲って食べるような、獰猛で、すぐれたシャチで子孫をたくさん残したでしょうに、狭いプールに入れられて、おとなしくしろと曲芸させられて、ほんとかわいそう。

    私もキットを檻に入れるのがイヤで、一応入れても鳴かない練習だけはしましたが、そこに入れておく、ってことはしてません。ずっと開けっ放しにしてるので、勝手に「我が家」として使ってるみたいです :)

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  4. ヒジキはいたずら犬だったのでクレートトレーニングしました。 今でも眠たくなると自分からはいっていってます。やっぱり落ち着くみたい。 個人的にはどっちでもいいかなーとは思うんですが、心配性の私は、もし災害があってクレートにいれて避難させないといけないときとかそんなしょうもない想像をしながら念のためクレートトレーニングしました。 実際は私がつくったやたらでかい小屋にいるのでクレートって感じじゃないんですけどね。 今は、ラテも迎えて部屋が狭くなったので、新しいクレートをかってそれを使う予定です。

    シャチとかイルカとか、見てるとすごいなーとは思うんですが本来大海原で泳いでる動物があの狭い空間はやっぱりかわいそうですよね。 サーカスも同様に見るとすごいとはおもうんですが象とかやっぱりかわいそうですね。 犬、猫の芸はなぜかとってもエンジョイしてる様にみえるんですがそれは私のエゴかもしれません。

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  5. シーワールドに来る前はもっと狭いところで飼われていて、夜はガラージのようなところでほとんど動けなかったみたいです。
    ちょっとおかしくなっても当たり前ですよね。

    うちはおっさんが放飼い世代の人だから、現在のクレートの使われ方とか理解していないみたいです。(汗)

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  6. 今はクレート使用が主流じゃないかなぁ。アダプトするときも、アプリケーションにクレートを使うと書くほうが正解だと思います。(その団体が激しくクレートを反対していない限り)ココも、留守番と夜はクレートと書かれていました。表向き正しい答えを書いたのか、本当なのか分かりません。でも、アジリティは待機にクレート使うのでトレーニングしなきゃいけません。

    精神的な成長を促すために子犬もある程度動ける広さの方がよいとしているトレーナーもいますが(精神が発育しすぎて活発になり過ぎるかも?)、クレート使うと大人しくなるし、難しいですね。

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