ボランティアの講習で紹介されていたビデオです。
「セイウチ」(海象)のE.T.君がハンドラーの合図でいろんな声を披露しています。
これだけみると単なるアザラシに似た動物の芸にみえますが、ポシティブなアプローチでも問題行動の矯正ができるという例として使われているようでした。
E.T.君、動物園での生活に適応できなくって、問題行動が激しく、動物園の職員も近づくことができない状態だったそうです。
人と接する機会もなく、より孤独になり、ストレス行動も多くみられたそうです。
その時のリハビリを担当したのは、「犬生、ただのものがいっぱい(Plenty in Life is Free)」の著者Kathy Sdaoさん。
犬にも使われる方法ですが、エサを報酬として与えるという方法でした。報酬のために野生動物に何かさせるって抵抗感じる人も多いかと思いますが、人との接触を増やす、報酬のやり取りを通して、退屈感を減らし、人間へのポシティブな感情をそだてることを主な目的としたものだと思います。どうして野生に返せなかったのかはわからないのですが、環境を変えられないのら、そこで少しでもストレスのない生活ができるようにしてあげるのが人の役目だと思います。
E.T.君、80以上の合図を覚え、問題行動やストレス行動も減り、採血も協力的にできるようになりホルモンの状態など健康管理が定期的にできるようにもなり、ひげを子供たちに触らせることもできるようになったそうです。(2016年に亡くなっています。)
トレーナーの腕次第で何とでもなるものなんだなぁ。
NHK、罪滅ぼしにE.T.君の話で特集くんでほしい。
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