2021/01/12

虐待?しつけ?

柴犬を角材などで殴っていた男性を取材したビデオが出回っていました。

近所の話では、犬を飼いはじめた直後から11年にわたって酷い扱いをしていたそうです。

飼い主は「鳴き声が近所迷惑なので、お仕置きとしてやったことで、虐待ではない。」と主張しているそうです。動物愛護団体に犬は保護されてたようですが、刑事事件にはなっていないようです。だから、メディアの取材という形で表に出たのかもしれません。

子供の虐待の話で、誰かが言っていたけど、体罰と虐待の区別つかないのなら法律で定めるしか方法ないんじゃないかって。

ヨーロッパは、虐待、暴力の歴史が深いから、「動物に故意に痛みを与えてはいけない」というという基準でわかりやすくしていると思います。

この基準だと、ペットのしつけにも痛みが使えないというロジックになるので、険悪刺激をつかった道具などが禁止されたりしています。

アメリカの場合、個人が銃を持つことを望んでいる文化があるところなので、今ある道具を諦めることを望むのは難しいので、どこからが虐待なのか曖昧になりがちです。それに、子供に対する体罰もまだ合法(ほとんどの州で、家庭内の体罰は合法です。学校での体罰は禁止の州と親の許可制だったりします。)なので、動物の福祉の向上まで法がととのうのはまだまだ時間がかかるかもしれません。

でも、犬のことを心配する人は多いので、天候の悪い日に家の前にちょっと犬をつないでおくだけでも虐待だといわれる可能性は高いです。

日本の基準だと、「不必要」や「不当」に与える苦痛と表現されていますが、これだとなんでも正当化できちゃうように思います。

この柴犬は殴られる前とても静かにしていました。ここで殴っても吠えないことを学べないと思います。

「罰」は、罰を与えた行動の頻度を下げるものです。罰を与えて頻度が下がらないのは、たんなる嫌がらせにあたると思います。

ここ5年ほどで犬のトレーニングも飛躍的に進歩しました。このおやじは古い人間だからと言い訳していたけど、知識のアップデートも必要なのではないでしょうか。それが出来ないのなら、殴って治そうとしないことぐらい分かってほしい。

2 件のコメント:

  1. 私もみました。 吐き気がしてちょっと見てすぐ止めました。 例えば、角材を別の場所にあてて犬がびっくりして静かになるなら100歩譲っていいとして、あれは完全に殴ってましたよね。 正直飼い主の顔も住所も晒せばいいのにって思いましたね。 アメリカだったら間違いなく晒されてると思います。 あのおやじも殴られればいいのにって本当に思いましたよ。

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    1. 犬を引き渡す条件で、警察沙汰にならなかったんでしょうかねぇ?

      アメリカでも、外傷がなかったら、Bonkerってことで無罪なのかなぁ?

      だいぶ前だけど、このあたりで、近所の犬が吠えるからって何かで犬を殴った男性が虐待じゃないって主張していた事件がありました。殴るために不法侵入したが、敷地外で殴って庭に入れたかだったかなぁ?快楽が目的でやっていないとか、動悸が重要みたいですね。

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