今年も犬映画の季節になりました。昨年の「トーゴー」もまだ記憶に新しいけど、それから世界が想像もしていなかったことが起こった年になりましたね。犬と一緒にいることで人は正気でいられると確信した年でもありました。
今年はロックダウンの時に映画が無料になったりしたので犬映画以外のものも観ました。(苦笑)ちなみに、「Just Mercy」、実話をもとにした法廷映画です。これも今年起こったブラック・ライヴズ・マターのムーブメントを起こさせた背景を理解するのに大切な映画なんじゃないかなぁと思いました。
今年の犬映画、Marona's Fantastic Tale (マロナの幻想的な物語り)は東京アニメアワードフェスティバルの長編部門でグランプリを受賞した作品です。制作はルーマニア、フランス、ベルギーなんだそうですが、ストーリーはルーマニアの影響が強いのかなぁ?
作品は見た目がかわいい雑種犬の一生を犬の視線で描いたものです。
日本語版の予告編はこちら:
英語版で見たんですが、日本語の紹介文や字幕ほどメッセージあったかなぁと・・・。それとも、英語の吹き替えでちょっと軽くされたのかなぁ?
出てくる人間のキャラはアルアルでした。
犬好きなら、描かれている感情が本物なのは感じるので、それを90分間ぶつけられるのは少し重いです。ココが心配したのか、途中で邪魔しに来ました。
犬と人のホルモンレベルのコミュニケーションやDNAレベルの関係も描かれていたと思います。古代からの遊びで感じていたことも出てきて嬉しかったです。
犬の求める幸せはとても小さい、でも、それに10倍返ししてくれる動物なんだと改めて人にとって大切な存在なんだと感じました。
人の幸せスイッチをONにしてくれる存在。
でも、人は、犬が邪魔になったり、必要でなくなる状況を次から次へと作ってしまう。
犬の小さな幸せこそが、人の真の幸せだと感じさせてくれる作品でした。
個人的には、アクロバットの飼い主のサーカスの飛行シーンはアニメとして楽しめました。飛行シーンって、夢や楽しい気分を盛り上げてくれるので、飼い主との楽しい時間がとてもよく表現されていたと思います。
最後のクレジットにスタッフの犬の名前のリストがでてきたので、本当に犬が好きな人たちが作った犬映画です。
サントラのハピネスにこの映画のメッセージが込められています。
「幸せは小さいもの、何もないのに等しいぐらいに」
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