2021/05/02

老いた犬に芸 2

 わたしが勝手にボケとツッコミの先生と呼んでいるJulie Daniels先生のシニア犬のウェビナーがありました。

先生の周りのシニア犬との暮らしの工夫をシェアするかんじで、考慮するカテゴリーを6項目にわけて説明されていました。

その中でも、12歳で知人から受け入れたシニア犬の話が「予測性と脳のかそ性」の例として使われていたのが興味深かったです。

先生の犬たちには、スポーツをバリバリにやって引退した後もやりがいをもって生活する工夫が主になっているようでしたが、ペットの犬として、おねだりと甘えるだけの生活をしていた犬が、シニアになって、家族が変わるという経験をどう乗り切るかというところがむずかしそうだなぁと思いました。

おねだりと甘える日々の生活が悪いというのではなく、人の都合で今までの生活が出来なくなったので、新しい生活に適応せざるを得ない状況に置かれたということだと思います。

はじめは、おもちゃの中にいれた食べ物を出して食べるというのもできなくって、半泣きになっていました。

おそらく、フードのおもちゃも初めてで、自分の行動で食べ物を得るというコンセプトにも馴染みがなく、表情から「なんでフードがこんなもんの中に入ってるの?」って言っているようでした。

この時点で、かわいそうだとやめる人もいるんじゃないかとおもうようなレベルでした。でも、今は、フードのおもちゃも大好きで、一日中おねだりすることもなくなったので、体重も適正体重になり、爪のケアもして、メンタルとフィジカルな面での生活の質が向上したようでした。

難度を犬に合わせて、必要なサポートをしてあげることで、この年になっても、新しいことを学べるという良い例でした。

でも、それを見ていて、ココやジェイクがシニアになって、家が変わるっていう経験をさせてはいけないと強く思いました。


もう一つ、「特権」についての項目でも、ウルっときました。

先生も、すでに亡くなっている犬とのシニア・ゲームを懐かしんで、涙をこらえているようでした。

「時間がないときでも、時間を作る」

細かい説明がなくってもこれだけで、涙が出ます。

犬になめられているとかじゃないと思うんです。犬をすぐに従わせることもできるけど、会話をいれている、その駆け引きを犬も人も楽しんでいるんだと思います。

シニア・ゲームは、飼い主側のコスト(面倒なこと、手間なこと、人間側に不都合なこと)で積み上げられるもののほうがよい思い出になるとアドバイスされていました。でも、不都合なことや禁止にしていたことをさせるとなるとそこにリスクもあるので、個々が決めることと説明されていました。でも、後から振り返ってとてもよい思い出になると。

ココがビーチから「帰らない」になることがよくあるので、もっとよい対応ないかなぁとおもっていたので、シニア・ゲームをこれからココと築き上げたいと思います。

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