リレーションシップを中心としたアプローチを提唱しているSuzanne Clothierさんが自分の犬が「たんぽぽ」なのか「蘭」なのか把握することが大切だと話していたことがありました。
犬に少しでもストレスをかけてはいけないというアプローチだとすべての犬を蘭扱いしてかえって不自然だから、たくましくたんぽぽのように生きてほしいと願う飼い主も多いのではないかと思います。だからといって蘭のような犬にも頑張れとたんぽぽのようになることを期待すべきではないということがわかりやすい表現だと思いました。
蘭とたんぽぽという表現は、カリフォルニア大学の教授Thomas Boyceさんの著書からきていることを最近知りました。
The Orchid and the Dandelion: Why Some Children Struggle and How All Can Thrive
本はまだ読んでいないんですが、主な内容は、「蘭」と「たんぽぽ」タイプの子供の違いを遺伝や神経学などの視点から解明したものです。
著者のBoyce教授には年の近い仲良しの妹がいました。思春期を過ぎたころから、社会への適応性などで大きく違いが出来てきたそうです。教授は仕事にも家庭にも恵まれ満たされた人生をおくっていたのに、妹は20ごろには精神疾患の診断も受けたそうです。そこで彼はなにがこの違いをうんだのかに興味を持ったそうです。
「蘭」タイプの子供は環境からの刺激に過剰に反応して、ストレスにも弱いので、植物の蘭のように繊細なケアが必要なんだそうです。
まぁ、これもよくありがちな科学で常識の説明が付いたものになるかもしれないけど、蘭タイプの子って昭和の小学校にもいたとおもうけど、根性がたらないとかで潰されていたと思います。(涙)蘭タイプの子供に必要なのは、安定した環境や大人のサポートシステム。必要を満たした環境にいれば美しく輝ける。
Boyce教授の講演のスライドでショッキングだったのが、親の年収とタイプ別のストレスレベルの違いを現したグラフ。
「たんぽぽ」タイプの子供のストレスベルはほぼ横ばいなのに対し、「蘭」タイプの子供は低収入ではストレスレベルが非常に高く、高収入では「たんぽぽ」タイプを下回るというものでした。
この差を学校や社会がうめるべきってことなんでしょうが、収入が高ければ「蘭」でいられるっていうのがちょっぴり寂しい・・・。
今までジェイクはたんぽぽと思っていたけど、見た目がたんぽぽの蘭なんじゃないかなぁとおもうようになりました。
もっと環境をよくして美しく輝いてほしい。って、これも私の仕事なんだけど、蘭もすぐに枯らしてしまったことがありました。これを機に、蘭を買って育てみようかなぁ。
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